就業規則とは、職員が組織人として守るべき職場秩序のルールとその遵守、また医療サービスの担い手としての職員への代償としての賃金や勤務条件などの労働条件を定めるものです。
その内容は、始業終業時刻、休憩時間、休日、休暇、就業転換事項、賃金の決定、計算・支払方法、昇給に関する事項、退職に関する事項など、使用する側や雇用される側の双方にとって大変重要な基本的な法です。
就業規則は、パートタイマーも含めて常時10名以上の職員を使用する使用者が作成し、職員の代表の意見書を添付し労働基準監督署への届け出が義務づけられています。これを作成しておくことで、職員も一定の労働条件のもとに安心して働くことができ、逆に使用者からの就業に関する条件も明示しておくことができます。
よく質問をいただく事項として、医師の処遇や解雇の問題があります。これらも就業規則の適用対象者や解雇条項・手続きを明記しておけば問題が起こらなくて済むということです。