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患者・国民が期待する情報とは
地域における医療提供体制については、厚生労働省社会保障審議会医療部会において、2004年9月から検討が重ねられ、昨年12月に意見が取りまとめられました。その基本
的考え方として、このような記述があります。
「医療は、患者と医療提供者との信頼関係を基本として成り立つものである。患者・国民に対して選択に必要な情報が提供されつつ、診療の場面においては、インフォームドコンセントの理念に基づき、医療を受ける主体である患者本人が求める医療を提供していく、という患者本位の医療を実現していくことが重要である。また(中略)患者や国民が利用者として、費用負担者としてこれに関心を持ち、
医療提供者のみに任せるのではなく、自らも積極的かつ主体的に医療に参加していくことが望ましく、そうした仕組みづくりが求められる」。この考え方に基づき、法律改正も予定されています。
医療提供者と医療消費者間の情報の非対称性は、これまでも指摘をされてきました。しかし、この格差是正のための取り組みがいよいよ本格的に動き出します。
今回は、「患者が医療機関を選ぶ」という場面、そして「治療を受ける」という場面それぞれにおいて患者が期待する情報と、それに応える医療機関の具体的活動についてご紹介します。診療記録や医療事故情報の開示、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンの実施、また家族との信頼関係を構築するためのさまざまな取り組みなどが、皆さまのご参考になれば幸いです。
地域における医療提供体制については、厚生労働省社会保障審議会医療部会において、2004年9月から検討が重ねられ、昨年12月に意見が取りまとめられました。その基本
的考え方として、このような記述があります。
「医療は、患者と医療提供者との信頼関係を基本として成り立つものである。患者・国民に対して選択に必要な情報が提供されつつ、診療の場面においては、インフォームドコンセントの理念に基づき、医療を受ける主体である患者本人が求める医療を提供していく、という患者本位の医療を実現していくことが重要である。また(中略)患者や国民が利用者として、費用負担者としてこれに関心を持ち、
医療提供者のみに任せるのではなく、自らも積極的かつ主体的に医療に参加していくことが望ましく、そうした仕組みづくりが求められる」。この考え方に基づき、法律改正も予定されています。
医療提供者と医療消費者間の情報の非対称性は、これまでも指摘をされてきました。しかし、この格差是正のための取り組みがいよいよ本格的に動き出します。
今回は、「患者が医療機関を選ぶ」という場面、そして「治療を受ける」という場面それぞれにおいて患者が期待する情報と、それに応える医療機関の具体的活動についてご紹介します。診療記録や医療事故情報の開示、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンの実施、また家族との信頼関係を構築するためのさまざまな取り組みなどが、皆さまのご参考になれば幸いです。